FUJIOH(富士工業株式会社
※1)は、一般家庭用レンジフード(換気扇)・業務用厨房機器の企画・開発設計・生産・販売・アフターサービスを行うメーカーです。近年は、レンジフードを50年以上生産してきたことで培った知識・技術を活用し、空気環境改善に関するソリューションの提案・提供も行っています。白河事業所は、製造拠点の一つとして製品の量産体制を担いながらも、環境配慮型製品の開発や設備更新にも積極的に取り組んでいます。
※1 FUJIOHは、富士工業グループの企業ブランドです。
今回は、白河事業所の稲本さまに、製造現場が直面する課題や脱炭素への取り組み、そして電力契約の見直しに至った経緯についてお話を伺いました。
導入までの経緯
契約更新のタイミングでレジルから提案を受け、価格の安さに加えて、実質CO2フリー電力※2の供給や企業としての信頼性に魅力を感じ、導入を決定。
※2 レジルは非化石証書を活用し、CO2排出量を実質ゼロとしています。
導入前の課題
・原材料価格の高騰により、利益率が低下していた。
・太陽光発電設備の導入や高効率空調への更新など、省エネ対策は一通り実施済みで、さらなる改善余地が限られていた。
導入後の効果
・電力会社の切り替えにより、コスト削減を実現。
・実質CO2フリー電力の導入により、環境配慮の取り組みをさらに強化できた。
偶然の一本が生んだ出会い。導入を後押しした“納得感”と“安心感”
― 今回の電力切り替えについて、まずは導入のきっかけを教えていただけますか?
契約更新のタイミングで、レジルから一本のお電話をいただいたことが導入のきっかけでした。ちょうど契約更新を控えていた時期だったので、情報収集の一環として話を聞いてみたのが始まりです。レジルの名前も知らなかったので、最初は少し警戒心を抱いていました。

稲本 斐さま
― そうだったんですね。そこから、どのような経緯で前向きにご検討いただくようになったのでしょうか?
営業担当の方の説明が丁寧で分かりやすく、価格の安さに加えて、その背景まできちんと説明してくださいました。価格面のメリットは大きな魅力でしたが、それだけで判断したわけではありません。レジルが東北電力や関西電力と資本業務提携を行っていることを知り、企業としての信頼性を感じたことも大きかったです。
「数字で見える成果」実感したコスト削減のインパクト
― 導入後の電気代について、変化は感じられましたか?
はい、4月に切り替えた後、翌月に届いた請求書で、明らかに電気代が抑えられていたので驚きました。電気代は固定費の中でも無視できない項目なので、削減効果は「数字」としても十分なインパクトがありました。

「やれることは、すべてやってきた」——環境対策の現在地
― レジルでは、環境配慮を重視する企業さまに向けてCO2排出量実質ゼロの電力をご案内していますが、貴社ではこれまでどのような取り組みをされてきましたか?
以前から、太陽光発電設備の導入や高効率空調への更新、照明のLED化など、取り組めることは着実に実行してきました。補助金の活用やキュービクル(高圧受電設備)の更新も行っています。また、省エネ診断でも「これ以上ご提案できることがない」と言われるほど、現場では徹底した取り組みを続けてきました。
― まさに“やり切った上での次の一手”として、電力そのものの見直しをご判断いただいたということですね。
そうですね。次は社員のエネルギー削減意識改革活動の推進と将来の化石燃料に代わるエネルギーの検討を進めていく状況でした。そこで初めて、“電力そのもの”に目を向けるという判断に至りました。
原材料価格の高騰。だからこそ「吸収できる体制」が重要に
― 製造業全体で原材料の高騰が続いていますが、貴社でも影響はありますか?
かなり大きな影響があります。当社のレンジフードは、筐体が鉄でできているので、原材料価格の影響をダイレクトに受けます。お客さまにも価格転嫁にご協力を頂いていますが、結果として経営指標を圧迫しつつあります。
― そのような状況の中で、少しでも固定費を抑えるための施策の一つとして電力コストの見直しに取り組まれたということですね。
そうです。原材料費に関しては企業努力では限界があるため、生産性を高めることと、コスト構造全体の見直しが重要なテーマになっています。

ODM※3で培った強みを、業務用分野にも展開へ
― 今後の事業展開についてもお聞かせください。一般家庭用レンジフードで培われた技術を、業務用分野にも活用されていると伺いました。
2019年から業務用厨房向け製品の開発・製造にも注力しています。その結果、展示会に出展する中でご好評いただく機会が年々増えてきています。特に、業務用厨房などで求められる油煙処理や清掃性といったニーズに応えるため、私たちが一般家庭用レンジフードで培ってきた技術を応用しています。
電気調理器用の油煙回収設備や業務用空気清浄機など、従来の一般家庭用レンジフードとは異なる仕様の引き合いも多く、ODMで培った設計力や提案力が、業務用という領域でも確かな手応えに繋がっていると感じます。
― 貴社のように、ニーズに応じた製品対応力を持つことは、業務用市場でも非常に重要だと感じます。
ありがとうございます。単なる製造にとどまらず、お客さまの課題解決や厨房内の環境改善に繋がる製品を設計しています。例えば調理中に発生した油煙や蒸気を回収し、空気をろ過して室内に循環させる製品は、大がかりな工事が不要なので工事費・工期を削減します。また、空調した空気を屋外に排出しないので空調エネルギーを節約できます。これこそが、私たちの「提案型ODM」の強みです。高速回転するディスクで油煙をキャッチする、FUJIOH独自の「オイルスマッシャー」などの技術も業務用向けに応用しており、清掃性の観点でも改良を重ねています。
※3 Original Design Manufacturingの略称。単に受託製造を行うだけでなく、顧客の要望に応じて製品の設計や機能提案まで行う製造形態。

「信頼して任せ続けられる」から、次の取り組みへ
― 最後に、レジルに対して今後ご期待いただけることがあればお聞かせください。
レジルのサービスには、コスト面でのメリット、環境対応への取り組み、そして企業としての信頼性という3つの要素が揃っており、安心してお任せできると感じています。
CO2排出量実質ゼロの電力をリーズナブルに提供し続けるには、相応の企業努力が必要かと思いますが、その姿勢を今後も継続していただければ、私たちも長く安心して利用し続けられると感じています。
― ありがとうございます。私たちも「脱炭素を、難問にしない」というミッションのもと、今後も貴社のお役に立てるよう努めてまいります。
まとめ
FUJIOH(富士工業) 白河事業所さまでは、製造現場の改善・省エネ・設備更新といった取り組みを通じて、環境配慮を着実に実行してこられました。やれることはやり切った中で次の手として選ばれた、実質CO2フリー電力の導入は、自然な流れでした。

※この事例は一例であり、すべてのケースで同様の結果を保証するものではありません。
富士工業株式会社
- 事業内容
- 一般家庭用/業務用厨房機器の企画・開発設計・生産・販売・アフターサービス、空気環境改善に関するソリューションの提案・提供
- URL
- https://www.fujioh.com/