
創業32年を迎えた旅館「山翠」は、豊かな温泉に恵まれた阿蘇の地で、天草から取り寄せた伊勢海老など、地域の食材を活かした料理を提供しています。また、地域の発展に貢献するため、地熱発電の開発に関わり、中央電力(現・レジル)と連携しながら地域の活性化に取り組んできました。今回は、旅館経営にかける想いや、地域活性化への取り組みについてお話を伺いました。
導入までの経緯
・電気代削減を目的に、レジルの電力導入を決定。
導入前の課題
・電気代の高騰
・電力調達の安定性への懸念
・CO2排出削減に関する取り組みが不十分
導入後の効果
・電気代の削減に成功
・CO2排出実質ゼロ※1を実現
※1レジルは非化石証書を用いることで、実質的にCO2排出量ゼロの電力を供給しています。
阿蘇の大地が育む、癒しの湯と海の幸

― 貴社の事業について教えてください。
蘇の大自然に囲まれた静かな環境で、お客さまに「癒やしの宿」を提供しています。多様な温泉設備と、地元の食材を活かした料理が当館の特長です。
山翠には、18種類の温泉をご用意しており、それぞれに異なる泉質と適応があります。泉質の特性により、美肌、皮膚病、神経痛、すり傷、切り傷などに適応があるとされています。また、プライベートな時間をお楽しみいただける家族湯も完備しており、静かな空間でゆったりとおくつろぎいただけます。
温泉のほかに、当館がこだわっているのが海鮮料理です。伊勢海老をはじめとした天草直送の新鮮な海の幸と、阿蘇外輪山の大地の恵みを活かした料理は、多くのお客さまにご好評いただいています。

秘湯を守るため、地域の課題解決に取り組む
― 今後の展望を教えてください。
現在の最大の課題は、人材の確保です。阿蘇地域では同様の問題が広く見られ、特に観光業では若い人材の不足に強い懸念を抱いています。この問題を地域全体で解決していくために、人材育成や地域の魅力を発信する活動を強化していきたいと考えています。
レジルと歩む地域発展

― レジルとの関わりを教えてください。
父が所有していた土地を、中央電力(現・レジル)が地熱発電所の建設用地として借りたことがきっかけです。
― 当時中央電力(現・レジル)が取り組んでいた、わいた地熱発電所※2の計画ですね。「わいた会」※3の発電所開発は大変だったと伺っていますが、具体的にどのような困難がありましたか?
※2わいた地熱発電所:現在はレジルのグループ外の企業が運営。
※3わいた会:温泉及び周辺環境を守ることを前提に住民主導で設立された地熱事業組織。
当初、地熱発電所の開発には、地域住民からの反対の声がありました。特に、温泉や自然環境への影響を懸念する声が大きく、地域内での合意形成には時間がかかりました。しかし最終的には、温泉の管理方法や環境への配慮に関する具体的な約束を交わすことで、地域との合意に至りました。この過程では、中央電力(現・レジル)の誠実な対応が、合意形成に向けて大きな後押しとなりました。
― レジルの電力を導入した経緯を教えてください。
もともと、地熱発電事業を通じた繋がりがありました。その後、社名がレジルに変わり、電気代の削減が見込めるとの提案を受けて、導入を決めました。

― 切り替えについて不安はありましたか?
当時は、実際にコスト削減が実現できるのかどうか、少し懸念がありました。
― 導入後の実感としてはいかがでしょうか?
以前は電気代の請求書が届いても特に気にしていませんでしたが、レジルの電気を導入してから請求額を確認し、電気代の削減を実感しました。実際の数値を見たときは、これほどコストが削減されていたのかと驚きました。
今後も、継続的な電力供給とコスト削減の継続を期待しています。
まとめ
「山翠」は、阿蘇の秘湯として地域に根差した旅館であり、多様な温泉施設と地元食材を活かした、特色あるサービスを提供しています。地熱発電を通じた連携により地域活性化にも貢献しており、レジルのサービスを導入して電気代の削減と環境保全の両立を実現しています。今後も、レジルはお客さまへの電力供給を通じて、持続可能な観光業の発展に貢献してまいります。
※この事例は一例であり、すべてのケースで同様の結果を保証するものではありません。